about

a free thinking i-tal graphic designer, art director, stylist and coordinator

artdirection, design

制作の際に、ターゲットとなる世代や人の特徴、どのような方向で展開するのか、どんな表現方法が合っているのか、場合によっては依頼主の方の好みなども考えた上で、見せ方を考えるのがアートディレクションです。これはその後のデザインや作業、コーディネイトなどに関わる非常に大切なプロセス。アイディアは大体いつも突然降りてきますが、きっとそれは随分前に見た映画だったり、歩いていて見つけたちょっとした小物や雑誌の記事や、誰かとの会話だったり、どこかで感動した美術展などが頭の引き出しにあって、良いタイミングで導いてくれるのではないかと思うことがあります。具体的な作業として思っているものに近い写真などがあればピックアップして並べていったり、スケッチしたりします。ある程度方向性が固まってきたら、ラフデザインを起こします。通常は数パターン作って、気に入ってもらったものや特別いいと思うものをアピールして、細かいデザインやレイアウトに進んでいきます。

ロゴや名刺など、ベースとなる大事なものは、たとえアイディアがすぐ浮かんだとしても、かなりの時間をかけて作業します。大まかに作ってもさらに一旦文字をバラバラにしてみたり短く切ってみたり、、、アナログ時代に(!!)経験したことは、これらの作業にとても役に立っていると思います。

styling

日本にいた頃、主にインテリア関係の写真撮影のお仕事が多かったこともあり、自然とスタイリングの仕事を覚えました。その時は写真のディレクションをしていましたが、ある時スタイリストさんに代わりにやってくれと言われ(なかなかないことですが)、それからスタイリングもやっています。当時はセット作りからやることもありましたが、ヨーロッパに来て建物の美しさ、自然光で撮る画像の美しさにすっかり魅せられました。今はロケーションハンティングも得意です。

美しいカットだけでなく、トリミングのしやすさや、最後にどう使いたいかまで考えてスタイリングをしています。

coordination

撮影の場合はどんなカメラマンがいいか、イラストの場合はどの人に依頼するか、こういう印刷はどこに依頼すればいいかなど、常に的確な依頼先を探します。一つの目的に向かってほんのひとときでもチームになるので、なるべく楽しく、効率よく働けるように常に考えています。さらにこっちでは予定通りに行かないことがしょっちゅうあるので、いざという時のトラブルに対処できるよう、普段から気をつけています。